このようなグローバル連携によるプロジェクト推進にGSL設立以前から培ってきたノウハウもあり、SAP AWARD OF EXCELLENCEを毎年受賞している。この賞は、SAPが先進性を認め、かつ導入企業がその効果を認めてこそ受賞できるもので、連続受賞はマーケットからの高評価の証明であると言える。
新たな方式により短期間で 効果的なアップグレードを実現
SAP ERPのアップグレードを、短期間で効率よく実施した例をご紹介しよう。
SAP ERPのアップグレードには、これまでは新たに作り直すか、テクニカルアップグレードを行うかのどちらかの方式が採られてきた。作り直しではコストも時間もかかってしまうが、一方でアップグレードのみでは新しいバージョンの利用に制約があったり、不必要なデータを新しいシステムに持ち込んだりしてしまうこととなる。解決策を模索していたところ、海外で双方の問題を解決できるSelective Data Transition(BLUEFIELD)方式の実績があることが判明し、この方式を採用。日本の本社側システムのアップグレードと共に、海外で同じ仕組みを使うための作り込みを行い、実際に中国の4社について導入展開を行った。
SaaS型ERPのSAP Business ByDesign(以下 ByDesign)でも、多くの導入実績を重ねている。海外で経験の蓄積のあったグループ会社のドイツ・itelligence社のコンサルタントに日本でトレーニングを実施してもらうことで、製品の日本への投入が発表されてから、わずか半年でビジネス展開を開始した。