CRM/Salesforce

危機対応後の工場・サプライチェーンが求める顧客とのつながり方

2020.8.4

未曾有の危機に対して、関係各所で、ありとあらゆる緊急対応が取られた。そこで発揮された復元力は「通常モードへの復帰」を超えて、未来に向けた「成長の礎」となると信じている。
本記事では、COVID-19への緊急対応への工夫例・環境の変化と、未来の成長に向けた示唆をご紹介する。

工場でのクラスター発生や、オフショア拠点での部品生産拠点の停止により、グローバルサプライチェーンの脆弱性が露呈される等、一時的にサプライチェーンは壊滅的な状況に陥りました。生産現場のラインは止まり、新製品の発表は延期となり、需要サイド・供給サイド双方にドラスティックな影響が出ています。

危機の中から見える光明(各社の取組み)

このように突然襲ってきた危機に対して、各社の取り組みを紹介します。

こちらはTableauを活用した事例です。社内外のデータを統合し地域別の自社の供給ネットワークと感染拡大スピードを可視化、データドリブンの危機対応策を立案しました。素早い判断の前提となったIT面のケイパビリティは、企業内外に散在するデータの統合です。このような、シンプルな分析でさえも、ERPデータ、外部の公的データ、そしてSalesforceのCRMデータを組み合わせる必要がありました。データ統合はリスク対応にあたっての、重要な第一歩と言えます。

データ起点のサプライチェーン寸断リスクへの対応

出展:https://www.tableau.com/about/blog/2020/5/6-dashboards-tableau-partners-help-you-mitigate-covid-19-impacts

また現場により近いサプライチェーンとして、米国では、自動配送ロボやドローンを活用した感染防止策を講じ、ラストワンマイルの流通網の機能不全を防ぐ動きが出始めました。また、消費者のマインドとして、これまで一向に普及しなかった遠隔診療の受容性が一気に拡大し、迅速な規制緩和も追い風にして、一気に一般化しました。

このように、ビジネスを取り巻く消費者・規制環境が、劇的に変わりつつある今、企業自体の変革は、否応なく求められている状況と言えます。

当社のお客様においても危機に素早く対する為、当社にもアジリティ、柔軟性が強く求められました。営業戦略・プロジェクト方針の急な見直しを迫られたお客様が、アジリティの高いSaaSの製品であるSalesforceと、NTTデータのデリバリーを最大限に活用することで状況に適合するための舵を大きく切ろうとしています。

ここから未来を考えるための示唆

パンデミック直後の危機対応において、求められたことの振り返りです。

今回ロックダウンなどの影響で、需要が大きく変動しました。このような非常時に、必要なのは、データを横串で活用する力です。まず、Hint1として、前例無き変動に対応する意思決定をするために、まず企業”内”のデータを統合して活用する能力が求められています。次いで、Hint2にあるように、企業”間”での情報共有及び協調的意思決定が求められます。これは、初動時は無論、どの製品・エリアから優先的に復旧させるかの判断を、サプライチェーンを跨いで行う際に特に重要です。部門単位・企業単位に閉じたデータ活用や意思決定モデルであったならば、取れる打ち手は極めて限定されてしまいます。

パンデミック直後に求められた顧客とのつながり方 企業間・企業内がつながり続けること

COVID-19の影響によるパンデミックから、この先のNew Normalについて想定したいと思います。

今回の危機対応を通じて、何よりもヒトの安全が最優先であることが改めて明らかになりました。更には、ウイルスから人の安全を守るためには非常に大きなコストが必要になることも合わせて明らかになっています。

そこで必然的に検討されるのが、生産物流の現場の無人化や、営業の現場の非対面化と考えます。加えて、ここから先は推論を含みますが、ロボやIoTが活用され生産物流現場の自律化が進むことにより、その価値を最大限に発揮するために顧客接点側に圧力を掛け、変革を要求するようになる可能性が高いと推測をしています。異なるお客様のニーズを、デジタルテクノロジーを活用し、どう先回り出来るかが、これまで以上に、勝負の分かれ目になると考えます。

NTTデータのお役立ちポイント:ともに未来へ

最後に当社の提供サポートを簡単にご紹介します。

第一に、危機対応から成長フェーズまで、必要とされる能力はIT活用能力は多岐に渡ると考えています。NTTデータは、Salesforce/デジタル技術を活用して、緊急の危機対応からその後の成長を支えるチームまで、そしてコンサルから開発エンジニア、CSM(活用・定着化支援)まで、適材適所で提供します。これは当社のお客様例ですが、お客様のプロジェクト推進チームの成長そして自走をNTTデータのCSMチームとアジャイルな開発チームが伴走し、社内DX能力拡大の起爆剤として、Salesforceならびに当社を活用頂いています。

支援例:変革の伴走者としてのNTTデータ

また、Salesforceエコシステム内外の先進テクノロジーに深くコミットしており、Salesforceのみならず、周辺の先進的なテクノロジーも組み合わせて価値を最大化し、ご提供します。

先進テクノロジーの知見を先行して取込みマーケットに提供する

この未曾有の世界的な危機で、大きな変化が起こりました。これから起こる変化については、漏らさず全てを予見することも不可能です。しかし、今確実に出来ることは、明らかになった変化に、迅速に、アジャイルに対応していく「変化対応力」を育てることだと考えています。

ただ「変わるべき」と一言で言うのは簡単ですが、現状と違う姿を目指す訳ですから、 当然今あるリソース・人員では対応出来ないケースの方が多いです。「IT面の知見が、追加で必要になる」際には、当社にお声がけ頂ければと思います。

本記事に関する講演はセールスフォース・ドットコム社主催のバーチャルイベント”Salesforce Live”でも実施しました。

資料はこちらからダウンロード頂けます。

「危機対応後の工場・サプライチェーンが求める顧客とのつながり方」

プロフィール

株式会社NTTデータ
デジタルビジネスソリューション事業部
Salesforce担当
牧野 直浩

NTTデータ入社後、製造業及び流通業向けに基幹系(SAP)を中心とした営業・コンサルティングサービスの提供に従事。その後、より企業のフロントエンドで顧客と繋がるSalesforceをはじめとするエンゲージメントソリューションの展開に従事している。

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